ジムのフランチャイズはなぜ失敗する?失敗例や対処法を解説

「ジムのフランチャイズ経営に興味があるけれど、失敗するリスクが心配…」
上記の不安を感じている方も少なくありません。

フランチャイズ経営は、知名度や経営ノウハウを活用できる点が魅力ですが、正しい選択や運営ができなければ失敗のリスクが伴います。

この記事では、ジムのフランチャイズによる失敗例やその原因、回避策についてわかりやすく解説します。

スタジオ代表

ジムのフランチャイズ経営に興味がある方はぜひ最後までご覧ください!

この記事の監修者
DAISUKE

株式会社D PRESENTS代表取締役
杉浦 大介

経歴
  • LADCダンスコンテスト グループ部門優勝
  • LADCダンスバトル 準優勝
  • エイベックス・アーティストアカデミー上級クラス(HIP-HOPダンス)合格
  • DJ OZMAさんのバックダンサーとして出演
  • 175RさんのPV撮影にダンサーとして出演

「一人でも多くの人にダンスの良さを知ってほしい!」
「周りの目を気にせず、楽しく自分らしく踊ってほしい!」

そんな思いで、日々ダンスレッスンを行っています。

目次

ジムのフランチャイズでの失敗例7選

ジムのフランチャイズ経営における典型的な失敗例を7つご紹介します。

  • 資金繰りの見通しが甘く資金が不足する
  • 本部の知名度が低く集客に苦戦する
  • 契約条件の見落としによってトラブルに発展する
  • 能力不足で経営に行き詰まる
  • プライベートの時間を失う
  • 流行が過ぎて売上が確保できなくなる
  • サービスの品質が低くリピーターを獲得できていない

次の項目からは、それぞれについて詳しく解説します。


1.資金繰りの見通しが甘く資金が不足する

フランチャイズを始める際、初期費用として加盟金や設備投資、内装費などがかかります。

スタジオ代表

初期費用に加え、運転資金として一定期間の賃料や従業員の給与などは見落とされがちです…

多くの場合、オープンしてすぐに収益が上がるわけではないため、安定した集客が始まるまでの間、資金を持ちこたえられるかがポイントとなります。

以下は、資金不足に陥りやすい主な原因です。

・初期投資を過小評価し資金が足りなくなる
・開業後の収益予測が過大で売上が予想を下回る
・不測の事態(設備の故障広告費の増加など)に対応する余剰資金がない
・運転資金の確保が不十分で経営が回らなくなる

スタジオ代表

リスクを回避するためには、事前にしっかりとした資金計画を立て、余裕を持った資金を用意することが重要です!

2.本部の知名度が低く集客に苦戦する

フランチャイズのメリットの一つは、既に確立されたブランド力を活用できることです。

しかし、本部のブランド力が十分でない場合、個々のフランチャイズ店舗が集客に苦労します。

本部の知名度が低い場合に直面する主な課題は、以下の通りです。

・期待ほどの集客力が得られない
・個々の店舗が自ら宣伝活動を強化せざるを得ない

フランチャイズに参加する際には、ブランド力と集客力の確認が必要です。

スタジオ代表

十分なマーケティング支援があるか、既存店舗の成功事例を調査することが、集客に成功するためのポイントとなります!

3.契約条件の見落としによってトラブルに発展する

フランチャイズ契約には細かな条件が多く、契約条件の見落としがトラブルの原因になることがあります。

契約書に目を通さないまま契約を結ぶと、後々想定外のコストやルールに縛られることがあるため注意が必要です。

契約条件の見落としによって生じる主なトラブルは、以下の通りです。

・ロイヤリティ率が想定以上で経営に負担がかかる
・本部指定の設備やメンテナンスが予想外に高額
・容易に撤退できない
・近隣エリアに新たに競合店舗ができ集客が難しくなる

スタジオ代表

契約条件を十分に理解し、リスクに備えることで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます!

4.能力不足で経営に行き詰まる

フランチャイズ経営には経営者自身の能力も大きく影響します。

ジムやダンススタジオのフランチャイズでは、以下のような能力が不足すると経営に行き詰まる可能性があります。

経営に必要な能力が不足している場合に発生する問題は、以下のとおりです。

・満足度を向上できずリピーターが減少
・マーケティングスキルの不足で新規顧客の獲得が難航する
・キャッシュフローの問題が発生し資金不足に陥る
・モチベーション維持や適切な配置ができずサービスの質が低下

スタジオ代表

フランチャイズ本部からのサポートに頼るだけではなく、経営者自身がビジネスの基本スキルを高める必要があります

5.プライベートの時間を失う

ジムのフランチャイズ経営は、成功すれば大きな収益を期待できますが、一方でプライベートの時間を犠牲にする可能性も高いです。
特に開業直後や初期の段階では、思った以上に時間が取られ、経営者自身の生活に大きな負担がかかる場合があります。

プライベートの時間を失いやすい原因は、以下のとおりです。

・経営者自身が常に店舗にいる必要がある
・思うように休みが取れない
・営業時間外でも対応を求められることが多い
・細かい運営管理に時間が取られる

上記の要素により、フランチャイズ経営者はプライベートの時間が大幅に削られることがあります。

特に小規模なジムや、まだスタッフが十分に揃っていない初期段階では、すべての業務を自分でこなさざるを得ない状況が生じます。

6.流行が過ぎて売上が確保できなくなる

フランチャイズ経営において、一時的な流行に依存したビジネスモデルはリスクを伴います。

特定のフィットネスプログラムやトレーニング方法が一時的に人気を集めても、そのブームが過ぎると、会員数や売上が急激に減少する可能性があるためです。

流行に依存したビジネスのリスクは、以下のとおりです。

・飽きられると急速に需要が落ち込む
・競争の激化で差別化が難しくなる
・持続的な利益が難しくなる

スタジオ代表

上記のリスクに対処するためには、長期的に価値のあるサービスやプログラムを提供することが大切です!

7.サービスの品質が低くリピーターを獲得できていない

ジムのフランチャイズ経営において、サービスの品質が低ければ、会員の満足度が低下し、リピーターを確保できません。

リピーターを失うと、収益は一時的に見える以上に深刻な影響を受け、経営全体が揺らぎます。

会員の継続が収益の安定に直結するため、サービスの質は極めて重要です。

サービス品質が低下する主な原因は、以下のとおりです。

・清潔さや設備の使いにくい
・インストラクターが適切なトレーニング指導ができない
・応対が丁寧でない

リピーターを獲得するためには、定期的な研修やスキルアップなどでサービスの品質向上が不可欠です。

また、清潔な設備を整えることやスタッフへの教育も大切な要素となります。

ジムの倒産と廃業に関して知っておきたいポイント

フィットネスクラブ業界において、競争の激化やコストの増加によって、倒産や廃業のリスクが急増しています。
コロナ禍をきっかけに厳しい状況に直面したジム経営者は多く、対応できなかったジムが次々と市場から撤退しています。

例えば、設備投資や新たなサービス導入によるコスト増が利益を圧迫し、資金繰りが悪化するケースが少なくありません。
集客が上手くいかず、本部の知名度に頼りすぎた経営では、結果として経営難に陥ることもあります。

以下では、具体的にどのような要因がジムの倒産や廃業につながるのか、ジムの倒産と廃業に関して知っておきたいポイントを解説します。

フィットネスクラブの倒産数は増加傾向にある

フィットネスクラブ業界では、近年、倒産の増加が顕著に見られます。

特に、2023年度には倒産件数が過去最多となり、2024年度もその勢いは止まっていません。※

倒産の主な要因として、競争の激化やサービスの差別化、そしてコストの上昇が挙げられます。

一方で、フィットネスクラブ業界は、駅近や24時間営業といった利便性の向上、低価格化などによる競争も激しくなっていることが特徴です。

結果として多くのジム経営者が収益を確保できず、業績不振に陥っています。

倒産の背景をより詳しくみると、以下のような要因を確認できます。

  • 資金繰りが悪化し資金不足に陥る
  • 競争相手との差別化が不十分で集客に苦戦
  • 過剰な設備投資でコストが重くのしかかる
  • トレーナーの確保や運営の人手不足

※参考:https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198427_1527.html

パーソナルジムの廃業率は高いといわれている

パーソナルジムの経営は、近年の健康ブームや筋トレブームに乗り、多くの方が起業を検討するビジネスですが、一方で廃業率が非常に高いことも事実です。

一般的に、起業後1年以内に約80%のジムが倒産し、5年以内ではその割合は90%を超えるといわれています。※

成功するためには、経営に必要な知識と適切な戦略が不可欠です。

廃業に至る主な原因は以下の通りです。

・資金繰りが悪化し開業費用や運営費をカバーできない
・立地が悪く集客に失敗する
・顧客ニーズを捉えきれずリピーターを確保できない

上記のような失敗を防ぐためには、事前に徹底したリサーチと経営プランの策定が必要です。

※参考:https://element-gym.com/personalgym-deficit/

全国企業の休廃業は増加傾向にある

近年、全国的に企業全体の休廃業が増加しています。

少子高齢化や経済の低迷が影響し、地方を中心に多くの中小企業が休業や廃業に追い込まれる状況が多いことが特徴です。

ダンススタジオ業界も例外ではなく、集客や資金繰りの難しさに加え、競争の激化や時代に合った対応が遅れた場合、運営が厳しくなることがあります。

十分な準備や対策が取られていない場合、事業継続が困難になるでしょう。

休廃業の高さに関する主な原因は、以下のとおりです。

休廃業の高さに関する主な原因
  • 少子高齢化による市場の縮小
  • 資金不足や過剰な設備投資
  • 競争環境の激化と経営改善の遅れ

企業の経営には、先を見据えた計画市場の変化に対応する柔軟性が不可欠です。

ダンススタジオ業界も休廃業を避けるには、事前の準備や対策が大切となります。

ジムのフランチャイズ経営に失敗しないポイント7つ

ジムのフランチャイズ経営で成功するためには、事前の準備と計画が重要です。

安定した経営を実現するには、フランチャイズ本部の選定店舗運営のシミュレーションなど、様々な要素を慎重に検討する必要があります。

ジムのフランチャイズ経営に失敗しないポイントは、以下のとおりです。

ジムのフランチャイズ経営に失敗しないポイント
  • フランチャイズ本部を比較する
  • 店舗運営の長期的なシミュレーションを行う
  • 競合と差別化できる集客戦略を考えておく
  • 質の高い人材を確保する
  • 出店エリアを入念に調査する
  • 資金に見合った立地・設備を用意する
  • 成功しているかどうかは数字で判断する

それぞれ解説します。

1.フランチャイズ本部を比較する

各フランチャイズ本部が提供する支援ビジネスモデルをしっかり比較することで、安定した運営に繋がります。

フランチャイズ本部を比較するには、以下の項目で比較しましょう。

・サポート体制の充実度
・ブランド力
・フランチャイズ費用
・実績と成功事例
・契約条件

開業前後のサポートや研修制度、マーケティングの支援がどれだけ充実しているかは、フランチャイズビジネスの成功率を高める要因につながります。

スタジオ代表

その他にも、知名度や費用に関する内容が自分の都合とみあっているかどうかも確認することが大切です!

2.店舗運営の長期的なシミュレーションを行う

ジムのフランチャイズ経営を成功させるには、開業時の初期投資だけでなく、数年間の収支バランスキャッシュフローを具体的に予測することで、安定した運営を目指すことができます。

シミュレーション時に考慮すべきポイントは以下の通りです。

初期投資費用:物件取得費用、設備投資、フランチャイズ契約料など
収益予測:毎月の売上をどの程度見込めるか固定費の確認:毎月発生する固定費(家賃、光熱費、人件費、ロイヤリティ)を具体的に算出
利益率の見積もり:どれくらいの利益が確保できるかを予想する

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長期的なシミュレーションを行うことで、思わぬ資金不足や利益減少のリスクに対処できます!

3.競合と差別化できる集客戦略を考えておく

競合との差別化を目指せる集客戦略のポイントは、以下の通りです。

競合との差別化を目指せる集客戦略のポイント
  • ターゲット層を明確に設定:シニア向け、女性専用、子ども向けなど
  • 特別なプログラムの導入:競合他社にはないプログラム(ヨガ、ピラティス、ダンス、リハビリ目的のフィットネスなど)を展開
  • 地域に密着した集客活動:地元の住民にスタジオの認知を拡大する
  • オンラインマーケティングの活用:MEO対策やSNS広告、Google広告を活用する
  • パーソナライズされたサービス:個別のトレーニングプログラムや専属トレーナーのサポートを提供

差別化戦略を明確にすることで、競合に対抗しながら持続的に顧客を集め、安定した経営を目指すことが可能です。

4.質の高い人材を確保する

フランチャイズ本部が提供するシステムやサポートが充実していても、実際に顧客と接するスタッフの質が低ければ、ジムの評判が落ちリピーターの獲得が難しくなります。

優秀な人材を確保するためにもポイントを押さえ、強力なチームを作りましょう。

質の高い人材を確保するポイント

  • 採用基準を明確に設定
  • 定期的なスキルアップ
  • 顧客対応スキルを重視
  • 長期雇用を目指す職場環境

ターゲットと好相性な質の高い人材を確保することで、ジムのリピーターが増え、安定した経営につながります。

5.出店エリアを入念に調査する

出店エリアを入念に調査し、需要が見込める場所を選ぶことが失敗を防ぐポイントとなります。

出店エリア調査で考慮すべきポイントは、以下のとおりです。

ターゲット層のニーズ潜在顧客の年齢層やライフスタイル、フィットネス習慣を把握する
競合店の有無と状況近隣にどのような競合ジムがあるかを調査する
競合店の有無と状況最寄り駅やバス停からのアクセス
地域の人口動態人口が増加している地域や開発が進んでいるかどうか

出店エリアの選定は、ジムの成功を左右する最も重要な要素の一つです。しっかりとしたリサーチを行い、顧客にとって利便性の高いエリアを選びましょう。

6.資金に見合った立地・設備を用意する

予算以上の設備投資や無理な立地選定は、初期費用や運営コストを圧迫し、経営の負担となる可能性があります。

多面的な視点から、立地と設備を判断することが大切です。

資金に見合った立地・設備を選定する際のポイント

  • 立地コストのバランス
  • 設備投資のバランス
  • フランチャイズ本部のサポート
  • メンテナンス費用

初期費用とランニングコストに対して、想定外の事態に対処するにはなるべく支出を抑えることが大切です。

また、フランチャイズ本部からどのようなサポートを受けられるのか踏まえた資金に見合った計画を立てることで、長期的な経営を見据えた判断ができます。

7.成功しているかどうかは数字で判断する

経営が順調かどうかを把握するためには、日々の売上や利益、コストの推移を定期的に確認し、数字に基づいた経営判断を行うことが必要です。

フランチャイズ経営では、支出と収益を明確にすることで失敗を予防できます。

成功しているかどうかを数字で判断することは、感覚に頼らない客観的な経営判断に繋がります。これにより、早期に問題点を把握し、的確な対応策を講じることができるため、長期的な経営の安定と成長を目指すことが可能です。

まとめ

全国的に企業の休廃業が増加している中、ジム・ダンススタジオ業界も競争が厳しくなっています。

今後の経営成功には、柔軟な戦略と適切なコスト管理、そして顧客ニーズに応じたサービス提供が不可欠です。

継続的な努力と工夫を続けることで、ダンススタジオ経営を安定させ、成功に導くことができるでしょう。

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