ダンススタジオの経営は難しいって本当?理由や対処法を詳しく解説

「ダンススタジオを開業してみたいけど、経営って難しいの?」
「ダンスの経験はあるけど、経営のノウハウは分からない…」

上記のような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

スタジオ代表

ダンススタジオの運営には、集客や費用管理、インストラクターの確保など、さまざまな課題があります。

さらにダンススタジオ経営は、あらかじめ準備しておかないと対処が難しい問題も多いため、経営を始める前に知識をつけることが失敗を防ぐポイントです。

この記事では、ダンススタジオ経営の難しさやその対策について解説します。

スタジオ代表

弊社は現在直営で7店舗経営しております。実際に行っている対処法も交えて解説します!

ダンススタジオの開業や経営に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
DAISUKE

株式会社D PRESENTS代表取締役
杉浦 大介

経歴
  • LADCダンスコンテスト グループ部門優勝
  • LADCダンスバトル 準優勝
  • エイベックス・アーティストアカデミー上級クラス(HIP-HOPダンス)合格
  • DJ OZMAさんのバックダンサーとして出演
  • 175RさんのPV撮影にダンサーとして出演

「一人でも多くの人にダンスの良さを知ってほしい!」
「周りの目を気にせず、楽しく自分らしく踊ってほしい!」

そんな思いで、日々ダンスレッスンを行っています。

目次

ダンススタジオの経営が難しい理由

ダンススタジオの経営が難しい理由

ダンススタジオの経営が難しい理由は、以下のとおりです。

  • 利益重視のビジネスに向かない場合が多い
  • 大手スクールとの価格競争に苦戦しやすい
  • ブランディングを維持するのが難しい
  • インストラクターの選定が難しい
  • 固定費の負担が重い

ここからは、ダンススタジオの経営が難しい理由について詳しく解説します。

利益重視のビジネスに向かない場合が多い

ダンススタジオを安定したビジネスとして運営するには、できるだけ多くの利益を確保する必要があります。

しかし、以下の理由から、ダンススタジオは利益重視のビジネスになりにくい傾向にあります。

・生徒数が不安定だと安定した収入を得るのが難しい
・生徒が少ないと悪い口コミが広がりやすい
・インストラクターのコストが経営を圧迫しやすい
・スケジュールが埋まらないと固定費の負担が増す

まず、ダンススタジオは生徒数が利益に直結するため、少なければ利益が減少します。

もし生徒数が少ない状況が続くと、新規顧客の獲得が難しくなるリスクがあります。

「人気がない」と見なされ、悪い噂や口コミが広がりやすくなるためです。

このような状況では、現状の利益が圧迫されるだけでなく、新規集客にも困難が生じ、負のスパイラルに陥りがちです。

さらに、インストラクターに支払う報酬も経営を圧迫する要因の一つです。

インストラクターとの契約後、報酬を引き下げる交渉は非常に難しく、初期段階でしっかり収支を見積もっておかないと、長期的な運営に支障をきたします。

他にも、スタジオ運営には家賃や設備維持費などの固定費がかかります。

スケジュールが十分に埋まらず、収入が不安定な状態が続くと、経営は赤字に陥りやすく、固定費が大きな負担となる場合が多いです。

上記の理由からダンススタジオの経営は利益重視ではなく、むしろ生徒の満足度やコミュニティの形成に注力する必要があります。

そのため、ダンススタジオは純粋なビジネスとして運営するには難しい面があります。

大手スクールとの価格競争に苦戦しやすい

ダンススタジオの経営が難しい理由の一つに、大手スクールとの価格競争が挙げられます。

大手スクールは、資金力や集客力に強く、多くの生徒を抱えることで低価格でも十分に利益を上げることが可能です。

対して、小規模なスタジオは同じ戦略を取ることが難しく、経営に大きな負担がかかります。

大手ダンススクールが強い理由は、以下のとおりです。

  • 資金力が豊富
  • 大規模な設備を備える
  • サブスクリプションモデルを確立している場合が多い
  • 人気インストラクターを雇用している

上記の強みを持つ大手に対して、個人経営などの小規模スタジオは競争力を持ちづらい状況です。

小規模スタジオでは、大手では実現が難しい少人数制できめ細やかなレッスンを行えるクラス限定された時間枠でのレッスンを提供する傾向にあります。

しかし生徒が魅力に感じやすいリーズナブルな価格を実現するのは難しいため、新規顧客の集客が課題となりやすいです。

ブランディングを維持するのが難しい

ダンススタジオが効率的に集客するには、大手スクールや既存の有名スタジオとの差別化を図る必要があります。

しかし、以下の理由から難しい課題となっています。

ダンススタジオのブランディングが難しい理由は、以下のとおりです。

・大手よりも宣伝広告費をかけにくい
・インストラクターの質とスタジオのブランドが直結する
・一貫性を保つことの難しさ

小規模スタジオは限られたリソースで宣伝活動を行うため、大手と同じ土俵で戦うことは難しく、ブランディングの形成に苦戦することが多いです。

SNSや口コミの影響も大きく、ネガティブな評判が広まると、一気に集客が落ち込むリスクもあります。

有名なインストラクターを抱えるスタジオは、ブランディングを強化しやすいです。

しかし知名度やスキルの高いインストラクターの雇用には、高い報酬を支払う必要があります。

ブランディングの形成に役立つものの、有名なインストラクターを持続的に抱えられる計画性がなければ持続的ではありません。

また、ブランディングの維持にはスタジオのサービスやコンセプト、顧客対応などの一貫性が大切です。

スタジオ代表

すべてが統一されたメッセージを発信することでスタジオに対する信頼性が高まります

しかしスタッフやインストラクターによって対応やレッスンの質がばらつくと、生徒からの信頼を失う場合があります。

ダンススタジオのブランディングを確立するには、常に競争相手との差別化を図りながら、スタジオの独自性を発信し続ける努力が必要です。

インストラクターの選定が難しい

スタジオの成功には質の高いレッスンの提供が欠かせず、そのためには優秀なインストラクターを確保する必要があります。

しかしインストラクターの選定過程には多くの要因が絡んでおり、選定ミスによってコストの圧迫や集客の難しさにつながるため注意が必要です。

インストラクターの選定が難しい具体的な理由は、以下のとおりです。

・長期的な契約や報酬の調整が難しい
・スタジオの独自性を保つ必要がある
・インストラクターのジャンルやスタイルのバランスが難しい

運営の初期段階で正確な収支計画を立てないと、後々の経営に悪影響を及ぼす可能性があります。インストラクターの雇用はダンススタジオのコストに深く関わるため、長期目線で報酬を考慮することが大切です。

さらにスタジオの方向性やブランディングに合ったインストラクターを見つけることは、容易ではありません

インストラクターの選定に成功できれば他のスタジオとの差別化を図る早道となりますが、失敗するとスタジオ全体の魅力が低下するリスクがあります。

スタジオ内で同じジャンルや似たスタイルのインストラクターが複数いると、ダンスクラスの差別化が難しくなります。

インストラクター同士で生徒の取り合いや対立が生じてしまうと、ダンススタジオの雰囲気が悪化しかねないため、ジャンルやスタイルを踏まえた人選が大切です。

固定費の負担が重い

ダンススタジオの家賃や光熱費など、毎月発生する固定費は経営を圧迫しやすい要因です。

収益に関係なく発生するため、生徒数が少ない月でも支払いが必要であり、収入が不安定なスタジオ運営においては大きな負担となる場合があります。

ダンススタジオ運営にかかる主な固定費は以下の通りです。

・家賃
・光熱費
・設備維持費

立地や規模により異なるものの、賃貸契約の下でスタジオを構える場合は毎月の家賃が必要です。

人気エリアであればあるほど賃料が高くなる傾向にあり、収益が低いと固定費が利益を圧迫します。

空調、照明、音響設備などの運用にかかる電気代も無視できない費用です。特に広いスタジオでは電気代が高くなりがちで、レッスン数が少ない場合でも電気代は変わりません。

変動的ではあるものの、床材や音響設備などの定期的なメンテナンス費用も必要です。

ダンススタジオでは床や設備の摩耗が早いため、修繕や買い替えが頻繁に発生する可能性があります。

固定費は決まった金額での支出が続くため、収入が少ない状態では固定費の支払いが重たくなり、赤字経営に陥るリスクが高まります。

ダンススタジオの経営を成功させるポイント

ダンススタジオの経営を成功させるポイント

ダンススタジオの経営を成功させるためには、明確なターゲット設定柔軟な戦略が必要です。

ダンススタジオの経営を成功させる主なポイントは、以下のとおりです。

  • コンセプトを明確にする
  • 柔軟な料金体系を設定する
  • オンラインとオフラインで集客する
  • 優秀なインストラクターを確保する
  • 顧客とのコミュニケーションを強化する
  • 効果的なコスト管理を行う

ここからはダンススタジオの経営を成功させる主なポイントについて、弊社の事例も踏まえてそれぞれ解説します。

コンセプトを明確にする

ダンススタジオの経営を成功させるためには、明確なコンセプトを設定することが不可欠です。

コンセプトが明確でなければターゲットが不明瞭となり、集客も難しくなります。

どんなサービスを提供すべきかも曖昧になれば、顧客目線で魅力的なサービスを提供しづらくなるためです。

スタジオ代表

例えば、弊社では40〜60代の完全大人初心者をメインターゲットにしています

40〜60代でダンスに興味のある方々は、若い頃からダンスに興味があっても挑戦する機会を逃してきた方や、体力や健康を維持するために新しい趣味としてダンスを始めたいと考えている方が多いです。

ターゲット目線を踏まえて、基礎的な動きからゆっくりと習得できるようなレッスンを提供しています。

スタジオ代表

身体の硬さや体力に不安を抱える方も多いため、無理のないペースで進める工夫を施しています

コンセプトがはっきりしていることで、同じニーズを持つ潜在的な顧客に的確にアプローチが可能です。

結果として、スタジオ全体のブランディングが強化されます。

柔軟な料金体系を設定する

ダンススタジオの経営を安定させるためには、柔軟な料金体系が重要です。

顧客のニーズや経済状況は多様であり、画一的な料金プランでは多くの潜在顧客を逃してしまう可能性があります。

例えば、スタジオが提供するレッスンやサービス内容に応じて、初心者向けの体験クラス、月額制のレッスンパック、都度払いの単発レッスンなど、さまざまな料金プランを用意することで、幅広い顧客層を取り込むことができます。

スタジオ代表

さらに、定期的なキャンペーンや割引も効果的です!

入会時の割引や、友達紹介キャンペーンなどを設けることで、新規顧客を獲得しやすくなり、リピーターの維持にもつながります。

オンラインとオフラインで集客する

ダンススタジオの経営を成功させるためには、オンラインオフラインの両面で集客活動を展開することが欠かせません。

スタジオ代表

現在のデジタル時代において、オンラインでの集客戦略は不可欠です!

弊社では、MEO対策(Googleマップを活用した地域検索最適化)やSEO対策(検索エンジン最適化)を徹底し、インターネットで「ダンススタジオ」や「初心者向けダンス」といった検索キーワードで上位に表示されるよう努めています。

MEO対策とSEO対策により、地域の潜在的な顧客初心者の方々にもスタジオの存在を効果的に知らせることが可能です。

スタジオ代表

もちろん、オフラインの集客活動も欠かせません

地元のコミュニティやイベントに参加し、フライヤーの配布パートナーシップを構築することで、直接的にスタジオの認知度を上げられます。

地域密着型のマーケティングは、地域での信頼を築く上でも有効です。

デジタルマーケティングの活用と、地域密着型のアプローチを組み合わせた戦略が、スタジオ経営を安定させるカギとなるでしょう。

優秀なインストラクターを確保する

生徒の満足度やリピート率に直結するため、優秀なインストラクターを確保することが大切です。

ただしスタジオによって必要とされるインストラクターのスキルや特性は異なるため、状況やコンセプトにあわせた人選が求められます。

スタジオ代表

40〜60代の初心者をメインターゲットとしている弊社では、初心者に
丁寧でわかりやすい指導を行える接客面のスキルを重視しています

高度なダンススキルだけでなく、ダンスの楽しさを伝えることができるコミュニケーション能力こそが、弊社のインストラクターに求める要素です。

インストラクターを確保する際には、ターゲット層に合わせたスキルや人間性を見極めることが重要となります。

顧客とのコミュニケーションを強化する

リピート率の向上や口コミによる新規生徒の獲得につなげるには、顧客とのコミュニケーションを強化することが大切です。

スタジオに通うことが心地よく感じてもらえる環境作りが、結果として経営の安定に寄与します。

スタジオ代表

弊社では、お客様一人ひとりの名前をしっかり覚えて呼ぶというコミュニケーションの工夫を行っています

名前で呼ぶことで生徒が「大切にされている」と感じ、スタジオとの繋がりが強化されるためです。

リラックスした環境や安心感を構築するためにも、丁寧なコミュニケーションは欠かせません。

効果的なコスト管理を行う

ダンススタジオの経営において、固定費やインストラクターの報酬などのコスト管理は重要です。

例えば家賃や設備維持費などの固定費は避けられない出費ですが、スタジオの使用スケジュールを最大限に活用し、空き時間を減らすことで対処できます。

また宣伝費用に関しては、オンライン広告やSNSの活用など、少ないコストで集客を行う方法を取り入れ、限られた予算内で最大限の効果を目指すことが大切です。

コストを効果的に管理することが、ダンススタジオの経営の安定に直結します。

ダンススタジオの経営におけるマーケティング戦略の具体例

最後にダンススタジオの経営におけるマーケティング戦略の具体例を紹介します。

SNSを活用したブランディング

スタジオの認知度向上やファンの獲得には、SNSを最大限に活用することが大切です。

スタジオ代表

スタジオの特色や雰囲気を視覚的に伝えることができ、ターゲット層に強いインパクトを与えられます

例えば、インストラクターの紹介レッスン風景イベントのハイライト動画を投稿することで、スタジオの魅力を視覚的にアピールすることが可能です。

さらに、SNSを通じて顧客との双方向のコミュニケーションが可能になるため、フォロワーと密接な関係を築くことで知名度の向上やブランディングの確立につながるでしょう。

WEB広告で露出を増やす

GoogleやSNS広告など、オンラインでの広告キャンペーンは、ターゲットとなる層にダイレクトにアプローチできるため、効率的な集客が期待できます。

Google広告は検索意図に基づいて広告を表示できるため、ダンススタジオを探しているユーザーに向けたピンポイントな集客が可能です。

ローカルSEO対策

ローカルSEOの主な目的は、地域のユーザーが「ダンススタジオ ○○(地域名)」などのキーワードで検索した際に、自分のスタジオのサイトが上位に表示されるようにすることです。

まずは、Googleビジネスプロフィールを最適化することが基本となります。

スタジオ代表

スタジオの住所、営業時間、電話番号、レッスン内容などを正確に登録し、写真や動画でスタジオの雰囲気を視覚的にアピールしましょう

オンラインレッスンの導入

オンラインレッスンを導入すると、物理的なスタジオの場所に縛られず、全国、さらには海外の生徒にもリーチできるようになります。

スタジオのキャパシティスケジュールの制約が少なくなり、空き時間を有効活用してレッスンを提供することで収益機会を増やすことが可能です。

さらに、オンラインレッスンは多様な料金プランを設定しやすく、単発レッスンや定期的なサブスクリプション形式のサービスなど、柔軟なビジネスモデルを展開することが可能です。

スタジオ代表

ニーズに合わせたプランを提供することで、リピート率を高められます

動画コンテンツによるブランディング

SNSYouTubeなどのプラットフォームを利用して、レッスンの様子やインストラクターのパフォーマンスを公開することで、視覚的にスタジオの魅力を伝えることができます。

スタジオ代表

レッスン内容を発信することで、不安を軽減できる効果も期待できます

あわせてレッスンの日時も発信することで、テキストよりもインパクトを高めて発信することが可能です。

口コミやレビューの積極的な収集・活用

口コミやレビューは、他の顧客からの信頼できる評価として、新規顧客に安心感を与え、スタジオへの信頼を高める効果があります。

たとえば、レッスン後にフィードバックを求めたり、満足している生徒にSNSでスタジオの良さを投稿してもらうようお願いするのも有効です。

また、顧客が自発的に口コミを投稿しやすくなるよう、SNS上でのキャンペーンや特典を活用するのも良いでしょう。

まとめ

ダンススタジオの経営は、他のビジネスと比べてもさまざまな難しさがあります。

生徒数の安定確保や価格競争、インストラクターの選定、固定費の負担など、利益を出し続けるためには多くの課題に直面するでしょう。

しかし、しっかりとした戦略と柔軟な対応を行えば、安定した経営を実現することが可能です。

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