ダンススタジオの経営での年収はどれくらい?高収入の経営者の特徴も解説
「ダンススタジオを経営した場合、どれくらいの年収を得られるのだろうか?」
「成功すれば高収入が期待できるのか、それとも経営が難しく低収入なのか不安…」
ダンススタジオの経営に興味を持つ方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も少なくありません。
実際、スタジオ運営にかかるコストや集客の難しさなど、多くの要因が年収に直結するため、経営の成功が左右されます。
本記事では、ダンススタジオ経営者がどのようにして年収を確保しているのか、また経営を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。
ダンススタジオ経営を成功させ、安定した収入を得るためのヒントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
株式会社D PRESENTS代表取締役
杉浦 大介
- LADCダンスコンテスト グループ部門優勝
- LADCダンスバトル 準優勝
- エイベックス・アーティストアカデミー上級クラス(HIP-HOPダンス)合格
- DJ OZMAさんのバックダンサーとして出演
- 175RさんのPV撮影にダンサーとして出演
「一人でも多くの人にダンスの良さを知ってほしい!」
「周りの目を気にせず、楽しく自分らしく踊ってほしい!」
そんな思いで、日々ダンスレッスンを行っています。
ダンススタジオ経営者の年収は推定400万〜1,500万円
ダンススタジオの経営者がどれくらいの年収を得られるのか、明確な統計データはWeb上には公開されていません。
しかし、経営規模や立地、店舗数、従業員数、そして利益率に応じて、年収は約400万〜1,500万円の範囲に収まると考えられます。
例えば、月額11,000円で115人の生徒にレッスンを提供し、利益率30%の場合、年間の収益は約455万円となります。
ただし1店舗あたりの目安となるため、スタジオの規模を拡大し、効率的な運営を行うことで、年収は大きく向上する可能性は高いです。
ただし、収益には立地や集客力、レッスン内容、インストラクターの質など多くの要因が関わってくるため、継続的な経営努力が求められます。
内部リンク:「ダンス スタジオ 経営 難しい」
高収入のダンススタジオ経営者の主な特徴
高収入のダンススタジオ経営者の主な特徴は、以下のとおりです。
- 生徒数が豊富で安定的な売上を確保している
- 希少性が高いなどで時間単価が高い
- マネジメントスキルとコスト管理を適切に行っている
- 顧客ニーズに応じたプログラムを提供している
ここからは、高収入のダンススタジオ経営者の主な特徴をそれぞれ解説します。
生徒数が豊富で安定的な売上を確保している
高収入を得ているダンススタジオ経営者は、共通して生徒数が豊富で安定しています。
生徒数が多いことで固定費を利益でカバーしやすく、収益性の高い経営を実現できます。
以下は、生徒数と月収・年収の例です。
生徒数 | 月額料金 | 月収 | 年収 |
---|---|---|---|
50人 | 10,000円 | 50万円 | 約180万円 |
100人 | 10,000円 | 100万円 | 約360万円 |
200人 | 10,000円 | 200万円 | 約720万円 |
月額料金と同じ利益率でも生徒数が多いほど月収と年収が多くなります
生徒数の確保には新規生徒の確保だけでなく、既存の生徒の定着率を高めることが収益の安定につながります。
持続的な集客と定着率の高さによって、ダンススタジオの経営で利益が上げやすくなります。
希少性が高いなどで時間単価が高い
高収入を得ているダンススタジオ経営者の特徴の一つに、ダンスジャンルや実績などに関する希少性の高さが挙げられます。
時間単価が高いインストラクターの例は、以下のとおりです。
・特定のダンスジャンルでの専門性が高い
・メディアやコンテストでの実績を持つ著名なインストラクター
・海外での経験や特別な指導資格を持つ
上記のような希少性が確立できればスタジオの料金プランも高単価な設定が可能となり、少人数制やマンツーマンレッスンであっても高収益を得ることができます。
レッスン形式 | 受講料(1時間) | 生徒数 | 1レッスンあたりの売上 | 月収(週5レッスンの場合) |
---|---|---|---|---|
少人数レッスン | 5,000円 | 10人 | 50,000円 | 1,000,000円 |
プライベートレッスン | 15,000円 | 1人 | 15,000円 | 300,000円 |
質の高いレッスンを持続的に提供できれば高単価かつ安定した収益を得ることが可能です!
マネジメントスキルとコスト管理を適切に行っている
高収入のダンススタジオ経営者は、スタジオ全体の運営に関する以下のようなマネジメントスキルとコスト管理を適切に行っています。
- スタッフ管理:モチベーションを維持しながらチーム全体のパフォーマンスを向上させている
- 顧客管理:生徒のニーズを把握し、個別対応やフィードバックを活用して満足度を高めている
- 固定費の最小化:家賃や光熱費などの固定費や無駄なスペースや不必要な設備の見直しを行っている
- 変動費の管理:インストラクターへの報酬やイベント費用、広告費などの変動費を予算を組んで管理
- キャッシュフローの把握:売上と支出を常に把握して、無理ない支出計画を立てている
マネジメントとコスト管理を適切に行うことで、無駄を省きながらもサービスの質を落とさず、収益を最大化することが可能です。
高収入のダンススタジオ経営者は、長期的な視野で経営を捉え、常に効率的な運営を目指しています。
顧客ニーズに応じたプログラムを提供している
高収入のダンススタジオ経営者は、ニーズに応じたプログラムを提供しています。
顧客の求めるレッスン内容やレベル、ライフスタイルに合わせた柔軟な対応が、収益を安定させるための重要なポイントです。
顧客ニーズに応じたレッスン内容とは、以下の内容が挙げられます。
- 初心者向けプログラム
- 専門的なプログラム
- フィットネス目的のプログラム
初心者向けプログラムでは、ダンス未経験者や初心者向けのクラスを設けます。気軽に始められる雰囲気を作ることが成功のポイントです。
ジュニア向けだけでなく、大人世代やシニア層をターゲットにしたクラスも人気を獲得できます!
専門的なプログラムではプロ志向や経験者向けに、技術的な向上を目指すクラスを用意します。コアなダンスファンを中心に、幅広い層を取り込むことが可能です。
フィットネス目的のプログラムでは、健康志向の顧客にアピールします。ズンバやバレトン、ヒップホップフィットネス、エアロビクスなどがあり、ダンス好きに留まらない顧客層も取り込むことが可能です。
細やかで柔軟なプログラムを提供することで顧客満足度の向上につながり、結果的にスタジオの安定収入や高収入を目指すことにつながるでしょう。
ダンススタジオの経営における失敗例
ダンススタジオの経営は、多くの成功要因が絡み合いますが、失敗例を理解することも重要です。
以下では、経営に失敗しやすい典型的な事例を紹介します。
・オンライン化への対応が遅れている
・設備投資の過剰などで利益を圧迫
・インストラクターの離職による信頼性の低下
・立地選びで誤った判断をした集客を疎かにしている
上記のポイントを事前に把握し、対策を講じることで、失敗を未然に防ぐことが可能です
オンライン化への対応が遅れている
オンラインレッスンやデジタルプラットフォームの活用が遅れることで、多くの機会を失うリスクがあります。
オンライン化への対応していない場合のデメリットは、以下のとおりです。
オンラインレッスンの導入不足 | パンデミックや遠方に住む潜在顧客に対応できない |
---|---|
デジタル集客力の欠如 | SNSやウェブサイトでのプロモーションが弱いと、スタジオの知名度が上がらず、競合に遅れを取る |
収益の多様化が難しい | オフラインだけに頼ると、定員制限や地理的制約で収益が頭打ちになりやすい |
オンライン化に対応できないと、時間や場所の制約に縛られ、より多くの生徒にリーチできない状況に陥ってしまいます…
設備投資の過剰などで利益を圧迫
ダンススタジオの経営において、設備投資は重要な要素ですが、過剰な投資は経営を圧迫する要因となります。
設備や改装に費用をかけすぎると、初期投資の回収が難しくなり、利益率が低下するリスクが高まり、失敗の原因となる場合があります。
過剰な設備投資による失敗の具体例としては、次のようなケースが挙げられます。
ダンススタジオに高額な音響設備や床材を導入し、初期費用が大きくなりすぎると、利益を確保できないケースが少なくありません。
初期費用だけでなく、設備の老朽化や修繕費、定期的なメンテナンスが予想以上に高額になり、利益を圧迫する要因になる可能性があります。
その他の固定費に関しても同様です
立地の良さや広さにこだわりすぎて、必要以上に広いスタジオを借りたり購入したりすると、賃料やローンの返済が重くのしかかります。
スタジオの稼働率が低い場合、空き時間が多くなり、賃料などの固定費をまかなうのが困難となります。
インストラクターの離職による信頼性の低下
インストラクターが頻繁に離職することで、スタジオの信頼性が低下し、生徒の満足度や集客にも悪影響を及ぼす場合があります。
インストラクターの離職による具体的な影響は、以下のとおりです。
人気インストラクターが離職すると、インストラクター目当てで通っていた生徒がスタジオを離れるリスクが高まります。
特に初心者や特定のインストラクターの教え方に慣れている生徒にとって、突然の変化はストレスとなり、継続して通う意欲を失う可能性が高いです。
さらにインストラクターが頻繁に離職するスタジオは、安定性に欠けるという印象を与えやすくなります。
新規生徒の獲得が難しくなる上、既存の生徒にも不信感を与えかねません
インストラクターが頻繁に入れ替わると、レッスンのスタイルや質が一貫しなくなり、生徒が混乱することがあります。
インストラクターが頻繁に離職することで、スタジオの信頼性が低下し、生徒の満足度や集客にも悪影響を及ぼすことがあるため注意しましょう。
立地選びで誤った判断をした
ダンススタジオの経営では、どんなに質の高いレッスンを提供しても適切な立地を選ばないと集客が難しくなります。
特に交通アクセスが悪い場所や、ターゲット層が少ないエリアにスタジオを構えてしまうと、集客に苦労しやすいので注意が必要です。
立地選びの誤った判断がもたらす影響は、以下のとおりです。
スタジオが最寄り駅から遠い場所や交通の便が悪いエリアにあると、生徒が通いづらくなります。
特に都心部では競合が多いため、立地が悪いスタジオは集客に苦戦しやすいです。
利便性が高い場所にスタジオを構えることは、顧客にとっても通いやすくなるため定着率の向上にもつながります。
弊社では、全店舗を都心部の最寄り駅から10分圏内に構えています!
エリアごとのターゲット層をしっかりとリサーチし、需要の高い場所に出店することで集客を安定させています。
また、スタジオの立地とターゲット層の一致も大切です。
例えば、若者向けのダンススタジオが住宅街にあったり、シニア向けのスタジオがオフィス街にあると、集客効果は低くなります。
立地はターゲット層のライフスタイルや行動範囲を考慮することが大切です。
立地状況に関して、大手ダンススクールやフィットネスクラブが近隣にある場所も避けたほうが無難です。
立地選びはダンススタジオ経営の成功を左右する重要な要素であり、事前のリサーチや計画が不可欠です。
集客を疎かにしている
生徒が集まらなければスタジオは運営できない以上、集客は重要な要素です。
集客に対する積極的なアプローチが不足すると、経営全体に大きな影響を与える可能性があります。
集客を疎かにしている場合に生じる問題点は、以下のとおりです。
現在のビジネス環境では、オンライン集客が欠かせません。
弊社では、SEO/MEO対策、リスティング広告、Meta広告(Instagram/Facebook広告)もできることは、すべて行なっております。
ターゲット層にスタジオの存在を効果的に知らせるには、SNSやウェブ広告なども積極的に活用する必要があります。
オフラインに関しては、地域イベントや近隣企業とのコラボレーションを活用しないことで、地元での認知度を高めるチャンスを逃す可能性が高いです。
オフラインでの活動が弱いと、特に都心部では競合に埋もれてしまい、スタジオの存在感が薄くなるリスクがあります。
また、リピーターを確保するための施策や、新規顧客を引き寄せるプロモーションが不足していると、生徒数の増加は難しいでしょう。
集客を疎かにしないためには、オンラインとオフラインの両方での戦略的な取り組みとプロモーションの定期的な見直しが必要となります。
ダンススタジオ経営で年収を増やすためのポイント
ダンススタジオ経営で年収を増やすためには、ただレッスンを提供するだけでなく、集客方法やスタジオの活用法、そして生徒の継続率を高める工夫などの多面的な対策が求められます。
ダンススタジオ経営で年収を増やすためのポイントは、以下のとおりです。
- ターゲットにあわせた集客方法を実践する
- スタジオのレンタルなどで追加収入を得る
- レッスンの継続率を高める工夫をする
以下では、ダンススタジオ経営で年収を増やすためのポイントを解説します。
ターゲットにあわせた集客方法を実践する
ダンススタジオ経営で年収を増やすためには、ターゲットに応じた効果的な集客方法を実践することが重要です。
ターゲットが明確であれば、その層に向けたマーケティングやプロモーションが的確に行え、集客効率が向上します。
学生や若者層がターゲットなら、SNSや動画コンテンツが有効です!
InstagramやTikTokを使ってレッスンの様子や生徒の声を発信することで、より多くの若年層の関心を引くことができます。
また、学割キャンペーンなどの導入もお得感が向上するので集客効果が期待できます。
ダンス愛好者・経験者にする場合には、希少性の高いクラスやプログラムの実施が有効です。
上級者向けのワークショップや特別なインストラクターを呼んだクラスを開催し、限定性や希少性をアピールすることで、リピーターを増やすことができます。
弊社では40〜60代の初心者層をターゲットに運営しています。
健康志向や趣味としてダンスを始めたい層には、リラックスした雰囲気の広告や安心感に焦点を当てたプロモーションが効果的です。
ターゲットに合わせた効果的な集客を行うことで、スタジオの収益は確実に安定し、年収を向上させる基盤を築けます。
スタジオのレンタルなどで追加収入を得る
ダンススタジオ経営で年収を増やすためには、スタジオのレンタルなどによる追加収入を得ることが効果的です。
レッスンが行われていない時間帯や、空いている時間を有効活用することで、固定費の負担を軽減し、利益を増やすことが可能です。
スタジオをレンタルする主な方法は以下の通りです。
- ダンス練習や自主レッスンの場としての提供
- ヨガやピラティスのクラスに貸し出す
- イベントや撮影スタジオとして提供
スタジオをレンタルすることで、主力のダンスレッスン以外でも安定的な収益を得られる環境を作り、年収の向上を図ることができます。
但し、最終的にはスタジオのレンタルを卒業できるように集客していくことがベストです。
レッスンの継続率を高める工夫をする
生徒が長期間通い続けることで、安定した収入を確保できるだけでなく、新規生徒の獲得コストを抑えられるというメリットもあります。
レッスンの継続率を高めるための工夫の一例は、以下のとおりです。
生徒一人ひとりの進捗や課題を把握し丁寧な指導を行うことで挫折を予防し、満足度が向上します!
その他にも、達成感を満喫してもらうためには発表会やワークショップを定期的に行うことも有効です。
上記の取り組みによって、生徒の満足度を高め、継続率を上げることで、ダンススタジオの安定した経営につながります。
まとめ
ダンススタジオ経営者がどのようにして年収を確保しているのか、また経営を成功させるためのポイントについて詳しく解説しました。
高収入の経営者は、生徒数の安定確保やターゲットに合わせたプログラムの提供、インストラクターの適切な管理、そして柔軟な料金体系の導入など、さまざまな要素を適切にマネジメントしています。
また、設備投資のバランスやオンライン化など、時代に合った戦略も重要なポイントです。
効果的なコスト管理とマーケティング戦略を徹底し、競争が激しい業界でも成功を収めるためには、常に改善を続けていくことが求められます。
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